心と体はつながっているらしい

私は数年前に「心が折れた」と自分でわかる瞬間があった。仕事でなんやかんやあり「ああ、自分はやっぱりダメだった。見捨てられたんだ。」と勝手に感じた瞬間だ。今思えば「そんなことで」とも思える事だが、その頃はいっぱいいっぱいで。とにかく見捨てられないよう、自分のキャパを超え猪突猛進で頑張っていた為に、上司の割り切った判断に心がついていけなくなってしまったのだ。

 

この「心が折れた」と感じた瞬間から、少し体調に異変が出るようになった。主に胸の奥の方から常に鈍痛や違和感を感じるのだ。痛み方はシーンによって様々だ。ピリピリしたり、ズドーンとしたり、バクバクしたり、圧迫感があったり。すぐ病院に行かなきゃというほどではないが、気のせいかなとも流せないくらいの違和感だ。とにかくひどく息苦しい。それと心の柱が折れた為か、心の中が空洞になってしまったような、妙にスカスカする感じもある。いろんな意味でとても不安になるのだ。今は心が折れたと感じた時からは何年か経っている。あの時に比べてだいぶ気持ち的にマシになっていると思うのだが、未だにこの異変は治る気配がない。人によっても症状は違うのだろうか?この痛みを治したいと色々調べて見るものの「自律神経失調症」っていうものかもとも思うが確信は持てなかったりする。一時期、心の病院に通っていた時に漢方などの薬をもらっていたが、全く効かないのでやめてしまった。なってみて初めて「心と体はつながっているらしい」ということを実感した。

 

こうなってから改めて「心が折れる」「心の支え」「心もとない」のような「心ほにゃらら」という言葉の的確さが身にしみて分かった。以前は結構簡単になにげなく使っていた言葉だが、今思い返すと言葉の重みが違いすぎる。頭では分かっているつもりでも、やはり自分で体験してみないと本当の意味には気がつかないのだろう。よく「心は脳にある」という話も聞くのに、心はなんとなく「胸」という意識が高いからなのか、異変は胸まわりに集中している。そんな違和感を感じながら、この「心ほにゃらら」の言葉の的確さを目の当たりにしては、意味の重さを噛み締める毎日だ。